『いとしい人へのおくりもの』立原えりか/文 飯野和好/絵
クリスマス・ブックです。
表紙もタイトルもそんな感じじゃないので、
暑い夏の日に手にとってしまって、ちょっと失敗。
クリスマスイブに、
ある人は恋人に
ある人は母に
ある人は、ただこちらだけが知っているあの人に
書かれた手紙の数々が
なんとも個性的なイラストとともに集められています。
しあわせな手紙もあるのですが、
どちらかというと、ちょっとせつないような気持ちになります。
ひとりさみしいクリスマスイブに
すこし心をあたためる一冊としてオススメです。
『プラダを着た悪魔』ローレン・ワイスバーガー:著 佐竹史子:訳
映画がすごく有名だったので、
映画は見ないままに原作を読んでみました。
あまりにぶっとんだ編集長なので
すごく現実味がある世界なのに
異次元な感じがしてとても面白い!
採用一年目のアンドレアのバタバタした感じに合わせて
スピーディにいろんなことが起こるので
一見厚めに見える本ですが、一気に読めちゃいます。
結末が私には意外だったけど、
解釈も感想も、読んだ人次第になるところがいいのかも。
映画のCMだけを見ていたら、
ファッション雑誌社の仕事をはじめて
綺麗にかつおしゃれになっていく主人公がいて
やっぱり、仕事もおしゃれも恋愛もできなきゃ☆
みたいな話なのかと思いきや、
主人公のアンドレアは、アンチファッション業界!だし、
この本自体、華々しいファッション業界を煽るようでいて、
それに煽られている一般消費者たちを皮肉っているのかも。
ただ、仕事か情か(愛情とか家族愛とか)という下りは、
二者択一ではないと思うので、
いろんなことに無理解なアンドレアの彼氏がうざく感じられました。
ここも、意見が分かれるだろうし、それを見込んでか
深く書かれていないところがミソ。
もうちょっと深みがあってもいいかな、と思いつつ
とても面白い一冊でした。
『ここだけは行ってみたい フランスの景色』世界の名景・絶景55
息をのむほど綺麗な景色が
オールカラーで目に飛び込んできます。
フランスの景色が55集められているのですが、
マリンブルーの美しいコルシカ島があれば、
菜の花の絨毯が広がるブルゴ−ニュ地方があり、
また、お城や教会などの建築物の美しさがあり、
フランスの景色は様々ですね。
とにかく写真が美しくて
夢に出てきそうです。
眺めて楽しんで、
夢でもいいからこんなところ行ってみたい。
世界にはこんなステキなところがあるんだって、
子どもにも見せたい一冊です。
『Come home!』
インテリア、雑貨、小物、リネン、クロスなどなど。
毎日が少し楽しくなるための
小さな工夫や自分だけの楽しみ。
そんなものがぎゅっと詰まった
とても愛おしい一冊。
いろいろな人のステキなインテリアが見れるのも、
壁を板貼りにしちゃうやり方や、
キッチンにタイルを張ってしまうやり方も載っていて、
自分でDO IT YOURSELFできるのも、
この雑誌のいいところ。
毎回、次回の発売が楽しみです。
『雑貨のつくりかた』みづゑ編集部・編
みづゑのレシピ セキユリヲさんの雑貨のつくりかた
暮らしのなかで ものづくりを楽しむ本
セキユリヲさんの雑貨のつくりかたを紹介
雑貨を作りたい人も作っている人も
とても参考になります。
とくにグッツを製作してくれる会社にお願いするところが
私には新鮮でした。
手作り雑貨も大好きだけど
販売するには、手作りでは限界も。
そんなときや、専門的な技術がいるときなど、
こうやって会社に製作依頼をすることができるんだなって
思いました。
私は、セキユリヲさんの装丁もスキで(『Oops!』とか)、
セキユリヲさんのインタビューや、作品の着想とかも
読んでいて面白いところでした。
カラフルで、いろんな雑貨も載っているので
見て楽しむ本としてもオススメです。
セキさんが、家電のデザインをしたい!とおっしゃっている段があって、私も家電のデザインはもっとおしゃれにもっと自由にならないかと思っているので、セキさんがデザインしたのをぜひ見たい!って思いました。家電メーカーさん、お願いします。
『東欧のかわいいデザインたち』BOOKLUCK編
『東欧のかわいいデザインたち』BOOKLUCK編
チェコ・ハンガリーから届いた暮らしのかたち
いままでの「**のかわいいデザインたち」シリーズの中でも
本の紙質が違うような、中身もごつさがあるような
東欧ってこんなかんじなんですね。
もちろん、かわいい小物もいっぱい載っています。
でも、切手のテキスタイル的な美しさや
リボンや布地のかわいらしさとか
そういうほうに心惹かれました。
日用品のデザインには、
その国の特徴がよくあらわれるのですね。
文化も歴史も感じる本でした。
『ロシアのかわいいデザインたち』井岡美穂 小我野明子
『ロシアのかわいいデザインたち』井岡美穂 小我野明子
素朴であたたかな日々の暮らし
「ロシアの・・・」といってもイメージの浮かばなかった私。
百聞は一見にしかず。
本書を読んで、ロシアの小物たちのイメージがつかめてきました。
ロシアの小物たちは、
サブタイトルにもあるように
素朴であたたかなかんじ、
昔なつかしいようなかんじがただよっていました。
動物たちも実写っぽいものも多くて、
でも、アニメーション系も豊富。
食器の花柄などは、昭和30年代を思い起こしそうなかんじです。
もちろん、マトリョーシカの絵柄のものも多くあります。
ロシアを知らない人は、本書から、
ロシアに一歩入ってみるのもいいかも。
オールカラーで、ちょこちょこあるコラムで
ロシア事情が伺えたりして楽しいです(レシピつき!)。
『西欧のかわいいデザインたち』井岡美穂/カナカナ
『西欧のかわいいデザインたち』井岡美穂/カナカナ
オランダ・ドイツ・ベルギーからあつめたステキな日用品
色使い、というか色の強さに
オランダやドイツのモノだぁ、という印象を受けます。
ときどき日本でも見かけるキャンディーや
ハンドクリームの缶などが、
本の中では違和感なくおさまっていて
ああ、ここの国のグッツだったんだな、と納得。
最後に「かわいいデザインに出会うための旅じたく」として
もってくものとか、ちょっとしたアドバイスがあって、
旅なれた人の知恵をもらって得した気分。
『北欧のかわいいデザインたち』
『北欧のかわいいデザインたち』
ー日用品をたくさん集めてみましたー
北欧のデザインってなんか好きだな、と思っていましたが、
日用品、ふだんの雑貨や食べ物のパッケージまで
こうもかわいいとはびっくりです。
オールカラーで、あきもせずすみからすみまで
じっくりと見入ってしまいました。
色使い、デザイン、造形美など
アイディアの宝庫とも言えるこの一冊。
手元において、常にパラパラ見たい本です。
『和の小さくてかわいいもの』鈴木海花
『小さくてかわいいもの』鈴木海花
小さいだけで、じゅうぶん可愛いのに
どれもこれも凝っていて、感心しちゃいます。
ちゃんと日々の中で使えるものであることがすごい。
確かに、
・かんざし
・ぽち袋
・根付
・豆皿
・豆本
・香り
・文どうぐ
などなど、小さくてかわいいものってたくさんある。
ちなみに、本書は日本風の物ばかりだから、
海外へのお土産にもぴったりなものばかり。
まずは、見て、楽しんでください。
そのうち、ちょっと出かけた先でも、
「小さくて、かわいいもの」に目がとまるようになります。
『昭和の香り レトロ気分なおやつとスープ、そしてホウロウ雑貨』
ちょっとしたレトロブームですね。
昭和30〜40年代の懐かしさが、現代人の心を癒してくれます。
本書のレシピを見て、私はびっくりしました。
まるで、かつての我が家の食卓風景。
ランチやおやつに登場したなつかしいものばかり。
きっと、同じように思われる方も多いのでは?
どうぞ、本書をみて、当時にひたってください。
そして、そこここを飾るホウロウ雑貨を
楽しんでみてください。
『海駆ける騎士の伝説』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
すぐそこに見えている無人島なのに、
足を踏み入れると騎士のいた時代へ・・・。
***
時代と場所とが交錯する物語は
彼女の他のファンタジーではおなじみ。
でも、今回は全く異なる世界ではなくて
同じ世界の異なった時代に行くところが面白い。
有名な貴族の先祖だったり子孫だったり、
現在では当然あるべき法律(人身保護法)がまだなかったり。
舞台がイギリスと断定されているだけに
リアルなストーリーになっています。
もう少し、イギリスの歴史に詳しかったりすると面白いんだろうなと
思いましたが、ちゃんと注がついているので、
昔の言い回しを面白く使っていることも「わかる」ことができます。
ちなみにアレックスが主張した
「ちゃんとした裁判なしには、人を閉じ込めたりできない」という人身保護法は現代の日本にも同名の法律があります。
そして、日本国憲法34条には、「何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない」とあり、これは、まさに英米法のヘイビアス・コーパス(人身保護法)の影響を受けたと言われています。
アレックスは遠く現代の日本にも影響を及ぼした、と考えることも出来ます。
10代前半のアレックスがきちんと権利主張をしており、
しっかりした教育を受けていることに感心するとともに、
歴史を通して法律がいかに重要なものであるかを理解するに
適した一冊です。
そういう意味でも、本書はぜひ学校の図書館に一冊置いていただき、
夏の推薦図書にしていただきたいものです。
アレックスとともに、霧の中へ
首もとが涼しくなる冒険をしてみましょう。