『切手な北古賀』木下綾乃
かわいい絵本
切手が好きな北古賀さんの
ほほえましいお話が3篇
タイトルに「切手」ってあるように
読むからに切手好きな人が書いている匂いがぷんぷん。
切手に必要な七つ道具もわかっちゃったし、
切手市が東京でも開催されていることも知ったし、
世界最古の切手が「ペニーブラック」っていうこともチェック。
北極圏使用済み1キロパックの中身の切手は
どんなんなんだろう。
ちょっと、切手市に行って見たくなりました。
『虎落笛』富安陽子・作 梶山俊夫・絵
「もがりぶえ」と読みます。
冬になると、風が木立や電線などを鳴らして聞こえる
ピューピューという音のことを「虎落笛」というそうです。
中国の言葉で虎避けの竹の柵のことを「虎落」というので、
「虎落」という字をあてたといわれています。
イラストと風の声が一体となって、
読んでいると、この草原の中に自分も入り込んでしまったように
感じる絵本です。
文章には、面白みのある、深みのある言葉が
使われていて、何度も読んでも味のある文章になっています。
冬の木枯らしを聞きながら
夜、子どもに読んであげるのに最適な一冊です。
・・・、怖くて眠れなくなってしまう子がいるかもしれませんが。
『まゆとおに』富安陽子・文 降矢なな・絵
やまんばのむすめ まゆのお話
やまんばといえば、
力持ちで、風に乗ってあちこち移動して、
不思議な力をもっていて・・・。
でも、まゆはまだ子ども。
まゆのことをおいしそうと思っていることもしらず、
赤鬼に「遊びにこないか」といわれて付いていってしまう。
これって「誘拐」?!
でも、やっぱりまゆはやまんばの娘だから・・・。
赤鬼のイラストが、グロテスクすぎずに
それでいて、迫力もあって、
しかも、かわいげもあるし、
好きです。
キツネが効いています。
『いとしい人へのおくりもの』立原えりか/文 飯野和好/絵
クリスマス・ブックです。
表紙もタイトルもそんな感じじゃないので、
暑い夏の日に手にとってしまって、ちょっと失敗。
クリスマスイブに、
ある人は恋人に
ある人は母に
ある人は、ただこちらだけが知っているあの人に
書かれた手紙の数々が
なんとも個性的なイラストとともに集められています。
しあわせな手紙もあるのですが、
どちらかというと、ちょっとせつないような気持ちになります。
ひとりさみしいクリスマスイブに
すこし心をあたためる一冊としてオススメです。