『いろいろ月記』中林うい
私は、中林ういさんのバックや刺繍、イラストが大好きなのですが、
この本を読んで、ますます好きになりました。
イラストなどで、私が感じていた印象と、
文章を読んで、にじみ出ている人柄とが一致して
「合っていた!思ったとおりの人!」と、
よくわからないけど、うれしい。
本書の中身は、
一月ごとに、エッセイとともに彼女が
「五月 空のあお」などと色を指定して、
それにぴったりの作品、
帽子とか、カトラリーケースとか、てぬぐいとか
を作る、という構成です。
あつい夏の日に、クーラーの効いた東武線の中で
電車にがたごと揺られながら、本書を読むのは
至福のひとときでした。
こんな風に、毎月、「そうだ、今月はこれを作ろう」と
一月ごとの印象を形にして、生活に生かせたら、
ステキですね。
ステンシルと消しゴムスタンプに
手を出してみようかな、と思いました。
一番最後のページに、まねっこできるように
デザインが載っているのがうれしい。
(でも、色がぼんやりだから、コピーがむずかしい・・・)
『さいでっか見聞録』富安陽子
富安陽子さんは、大人気の童話作家ですが、
エッセイ集が出ているとは知らず、
わくわくして手にとりました。
最初のエッセイが「童話作家の憂鬱」
童話を書いている人はこころがきれい、とか
童話作家だから、いいお母さんでしょうね、とか
そういう偏見について書いてあって、
面白おかしい。
全体を通しても、
童話の中で繰りひろげられる不思議と冒険の世界とは違う、
本当に現実にリアルに生活している著者の様子が描かれていて面白いです。また、ちょっとほろり、のエピソードも。
私もサンタクロース論争が起きる小学生高学年に
ある意味、夢から覚めて、
それでも、今でもファンタジーが大好きですが、
富安さんも同じような体験をして
そうして今の道へ進んだきっかけがかかれていました。
誰しもが通る道だけど
その道をどっちに向かうかは人それぞれ。
そんなことも思いました。
こんな楽しい人だったなんて!
という発見もあるので、
富安陽子さんの本を好きな方に
もちろん、軽妙なタッチで
軽く面白く読めるので、
富安陽子さんを知らない方にもオススメです。